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年頭所感2015

2015/01/01 学校生活

─ 復活宣言 ─
校 長 大石 巧造
副校長 伊藤  清

あけましておめでとうございます。
2015年、平成27年未(ひつじ)年を迎えるにあたり、ご挨拶を申し上げます。
1904年に創立された本校は昨年110周年を迎え、記念式典を盛大に終えることができました。人は年齢を重ねるにつれて様々に変化しますが、学校もこの110年の間に大きく変化してきました。人と異なるところは、変化が必ずしも成長や発達に起因するものではないこと、また、未来永劫に存続が期待されるところにあります。この期待に応えるには発展し続けなければなりません。しかし、本校の110年の変化を見ますと、どの時代が「荏原」なのか、どの部分を発展させていけばよいのかを見誤る危険があります。そこで私たちは昨年の110周年を機に荏原本来の姿を歴史に求め、それを取り戻そうと決意し、昨年を「復興元年」と位置付けて、一丸となって復活を期すことにしました。そういう意味で今年は「復興二年目」となります。ここで、目指す復興のイメージを改めて示したいと思います。
まず、本校には110年という時代の変化につれて特有の地層ができていることが分かりました。場所は同じでも新しい地層が堆積して別な顔を持つようになったのです。サハラ砂漠もかつては緑豊かな草原だったといいます。少なくとも5000年前までは緑があって先史時代の先住民はこの地で狩猟生活をしていたことが20世紀に明らかになりました。サハラの砂漠化は「自然の掟」による変化でした。
私たちは昨年、110年に亘る伝統を整理すべく本校の歴史を改めて覗いてみました。すると現在の荏原と創始期とではまったく様子が異なっていたことが分かってきました。初代校長加納久宜氏がどういう思いで学校を作られたのか。どのように発展し、どのように変化して現在に至るのか。「荏原高校」は「荏原中学」としてスタートさせてから法人や学制の変遷につれて「荏原」につく冠は変化しつつも「荏原」という「学問の地」は変わらずにあります。しかし、時代の変化につれて堆積した「もの」によって「学問の地」にも地層が出来あがり、私たちは初期の地層が地中深くに埋没していることに気が付きました。地面を掘り起こしてみると三層の地層が見えてきました。グラデーションのようにあいまいに見える部分もあれば直線のように明瞭な部分もあります。
「サハラ砂漠」に先史時代の緑を復活させるのは夢物語だとしても「エバラの地」に「輝く緑」を復活させるのは不可能ではないと考えます。「エバラの地」では「創始期」の1904年から太平洋戦争が終了して新しい学制が敷かれるまでのほぼ40年の足跡が第一地層を形成しています。そして1947年の新たな学制の始まりからバブル崩壊(1990年)までの約40年間で第二地層を形成しています。その後、バブル崩壊から現在までが第三地層と考えていますが、第二地層ともかなり異なった地層を形成しつつあります。グラデーションのように見えるのはこの第二地層から第三地層にかけてですが、線引きはグラデーションでも差異は明瞭です。時代的に区分すると1990年代の経済変化と少子化による影響が堆積して新たな地層を形成していることがわかります。
それでは荏原の「本来の姿」をどこに求めるべきか。そもそも「エバラ」を「サハラ」のように「自然の掟」に任せてよいのだろうか。私たちはそうは考えません。「学問の地」を自然の変化に任せてはいけないと考えるのです。「エバラの地」を創始期の「実り豊かな大地」に戻すのです。 
生徒急減期に見られた存続の危機はひとまず脱していますがこれから何を目指すか。どこを発展させて永続を図るのか。私たちは今、ビジョンを明確にしなければなりません。ビジョンには幻影の意味もあります。幻影は心の中に生まれます。心の中にある夢や希望、熱い思いなどを形にしたものがビジョンです。ビジョンは思い続けることによって現実化していきます。
第一地層に戻す。自信と誇りに胸を膨らませて背にはいっぱいの責任を背負う。日本を引っ張る気概を持つ。そういう人をつくる。それが第一地層の使命でした。それゆえ当時は、北は北海道、南は沖縄、さらに朝鮮半島や台湾からも学生が集まってきたのです。東京の生徒数もこれら地方からの生徒数もほとんど変わらないくらい全国から生徒が集まっていました。時代を取り戻すことはできませんが栄光を復活させることはできます。栄光は足元に眠っていました。私たちの今いるこの地を掘り起こして栄光を蘇らせ、「エバラの地」を「学問の地」として復元し、日本中から、いや、これからは世界中から生徒が集まる「日体大荏原」へと復活させます。
ここに2015年の皆様のご健康とご活躍をご祈念申し上げますとともに「日体大荏原」の躍進をお約束申し上げて年頭の御挨拶とします。

2015年(平成27年) 元旦